Blog

ミュージシャンがバグる感覚3選

この記事を読む前、もしくは読んだ後にこちらの記事もぜひ読んでみてください。
とりあえず三年?先輩や上司である年上に相談してはいけない理由

 

 

 

 

 

 

■自分のことを面白いと思い始める

ライブハウスには音楽以外にもたくさんの「笑い」があります。
それは音楽の中に組み込まれていることもあるし、MCとして喋りの中に入っていることもあります。

特に関西のミュージシャンは面白いだなんてことも言われます。

 

僕はミュージシャンとしてステージの上に立つにあたって、ステージには音楽以外もあるべきだと思っているし、その方が好きです。(もちろん音楽だけで楽しませる!という気持ちのミュージシャンもかっこいいと思っています。「僕は」という話です。)

だからこそ楽しんでもらえるようにMCも皆さんに楽しんでもらいたいといつも思ってきました。

 

ただライブハウスに足を運んでくれる方はライブハウスに出演しているミュージシャンのほとんどを知っている方が多いので、長年続けていればどんなことを話しても大体の場合はウケます。(噛んだだけでウケます。)

それを否定しているわけではなくて、そこには「愛」があふれていて、僕はその状況を素敵だと思っているし、ミュージシャンとしても一緒に楽しんでもらえることは本当にありがたく、かけがえのない場所です。

でも同時にこれがズレていく感覚の一つの原因で、それはその場所がひろまっていかない理由の一つにもなっています。

 

もちろんその場所に来てくれた皆さんのほとんどは一緒に楽しんでくれます。
でも連れてこられた人、ショッピングモールでたまたま通りかかった人にはその「ライブハウスフィルター」はかかっていません。

 

つまり客観的に見ている人たちからすれば、何がそんなに面白いのかわからないということがごまんとあります。

 

僕自身始めた当初共演したミュージシャンのMCで笑ったことはほとんどありませんでした。

もちろん本当に面白い人もいるし、面白い瞬間はあります。

何度も言いますが、だから否定しているわけではなくて、でも「わからない」ことが多いんですよね。

その人のキャラも知らなければ、話の中で出てくる「この前〇〇(グループ名)の〇〇ちゃんがさ〜」と言われてもその登場人物を知りません。

話し方が上手いこと、面白い風なことはわかるけど、当時の僕にとって面白くはありませんでした。

 

何でこんなにウケているのだろうと不思議でした。

 

でも長年ライブハウスに出演し続けていると、そこには声を出して笑っている自分がいました。

 

ミュージシャンは笑いをとろうとするなとか言ってるわけじゃないです。

僕は全てにおいてファンの方を楽しませたいという想いで、歌も笑いもパフォーマンスも上を目指す人が好きです。(僕も笑いとりたい)

 

■チェキを販売し始める

知らない方もいると思いますが、ミュージシャンの中には一緒に写真を撮ることができるチェキを販売している方がいます。

これに関しても同じですが、これ自体を否定しているわけではありません。

 

中には撮影するときに指を間に挟んでチューをする「指チュー(っていうらしい)」をしてくれたり、後ろから抱きしめたり、お姫様抱っこしてくれたり。

そういうことに対して僕は特に否定的ではないし、それをファンの方が喜んでくれることは本当に素敵だと思っています。

 

そしてそんなレアなことをしてもらえることは、価値があると思うので、ある程度のところまでは大きくなっていくとも思います。

 

ただその少し遠くで見ている人は過剰であれば過剰であるほど、確実に一歩下がって見ています。

そこにはそれ以上大きくなりきれない原因の一つになる可能性しかないです。

 

それもしっかり見つめた上で、そんな感覚をらくらく飛び越えていく男前であるのか、たとえ男前でなくてもそのチェキに何かしら意味があったり、価値があるのならもちろん話は別です。

 

つまりやること自体がダメだと思っているわけではないので、僕らもいつの日かチェキを売る日が来るかもしれません。(たぶんないけど)

 

だからこそ男前でもない、いつも簡単に写真を撮れるようなストリートをしているミュージシャンが、目の前のお金欲しさにチェキやツーショット撮影を販売するのは絶対今一度考えるべきです。(ファンの方は男前だと言ってくれるかもしれないけれど!)

それは無意味なハードルを自分で作っているだけで、せっかく写真を撮りたいと思ってくれた人がその状況を一歩引いて見てしまう原因になるし、お金がかかるならやめておこうとなるだけで本当に届けたいものが届かなくなります。(お金なんか取らずにみんながひろめてくれることのほうがはるかに価値がある)

 

目の前のことだけを見て、何気なくスタートさせるのなら、まず自分が何をしたかったのかを思い出して鏡を見るべきです。

 

それでも価値があるならやってもいいと思うし、どうしてもそのお金でやりたいことがあるのなら、それもいいと思います。
でもその場合でもそのことをちゃんと伝えるべきは大前提です。

 

■SNSでありがとうしか言わなくなる

ライブが終わったら「来てくれた皆さんありがとうございました!」
そして次回のライブを告知する。

 

これも同じですが、「ありがとう」を言う必要がないとかそんな話じゃないです。
もちろんありがとうと思う以上するべき、言うべきだと思っています。

僕も必ずありがとうを伝えます。

 

来てくれた皆さんに感謝を改めて伝える場所として、SNSは大切な場所だとも思っています。

でも少し興味があるだけでフォローしてくれている人にとって、そのツイートは特に興味があるものではありません。

 

あとここでも身内の名前などをみなさんご存知の定で書くことや、なんてことないことだけを発信するのも同じです。

僕で言えばフォローしてくれている方は約3000人ですが、過去のワンマンに来てくれた最大人数は約200人です。

僕らが共演しているミュージシャンのことをくまなく知っている人は数十人しかいません。

 

そしてこれは興味がある、ないだけで終わる話ではなくて、SNSのシステム的にもどんどん狭い世界に落ちていく原因になります。

 

■全てに共通していること

全てに共通しているのは同じ場所にい続けると目の前のことしか見えなくなって、気づいたらそうなってしまうことがある。という点です。

これは誰でもそうなってしまうんです。

何となくはじめちゃうことがあるんです。

当てはまる人は多いと思います。

 

一つの場所に居続けて他を見れなくなってしまうと誰にでも起こりうることで、俺はそうなっていないと思っていても常にそうなっていないかを自分に問い詰め続ける必要があります。(アーティスト、ファンにかかわらず、全ての人に言えることです。)

 

もちろん目の前にいるファンの方を大切にするべきだと思っているし、そんなこともできない奴が少し遠くで見ている人を大切にすることなんでできないとは思います。

でも自力でやっていく以上、自分のことを客観的に見ることができなくなってしまうと、確実に井の中の蛙になります。

 

ファンの皆さんを大切に思うからこそ、もっとたくさんの方に届けたいし、僕には夢があるからちゃんと伝えるし、そんな自分になりたくないので全てにおいて理由を説明できるようにすると決めています。

だからみんなが自信を持って、ひろめてくれたり、オススメしてくれたりしてくれるんだと思っているし、僕はそれがファンの皆さんと一緒に同じ夢を見るということだと思っています。

 

本気で変えませんか。本気でひっくり返しませんか。

 

次回SNSでありがとうしか言わなくなると起こることをシステムに基づいて書きます。

関連記事

コメント

    • ちよみ
    • 2018年 10月 06日 10:58pm

    お客さん(ファン)も、バグってしまいます。

    バグってしまうのは、誰でもそうなってしまうとあり、自分を過度に責めなくてもいいかなと思いました。

    コメント欄に書くべきことではないかもですが、私はゆるさんは、かなり昔にブッキングライブや、通りすがりにストリートをされているのを見たことしかなく、たまたま「ちょっととんがったツイートしてるなあ(悪く感じてません)」と、目についたツイートから、ブログを色々読んでみたり、ツイキャスを見ています。

    コメントはこれが初めてです。

    私は、興味深くブログを読んでます。

    バグってる最中ですが、ちょっと今一度考えなくてはならないと、私も思いました。

    「何が言いたいんだ?何がしたいわけ?」という声もあるのではないかと思いますが、このような発信をこっそり受信している人もいると伝えてみようとコメントを書いてみます。

    何か失礼な部分があればごめんなさい。

    function create_posttype_products() { register_post_type( 'products', array( 'labels' => array( 'name' => __( '商品' ), 'singular_name' => __( '商品' ) ), 'public' => true, 'has_archive' => true, 'rewrite' => array('slug' => 'products'), 'supports' => array( 'title', 'editor', 'thumbnail' ) ) ); } add_action( 'init', 'create_posttype_products' );
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る
Translate »