第7話「二人の共通点」<大作>

その日から二人は休みの日は出掛けるようになり、大作も休日に仕事をすることは少なくなった。
それでも以前より仕事も充実していた。

二人は食事に行けばよく同じものを注文して、同じものをおいしいと思えた。
行きたいと思う場所も気が合ったし、さらにお互いが面白いと思うことは必ず二人で笑い合えた。

そんな沙知がそばにいてくれる。
そう考えると仕事も頑張れた。
それは沙知においても同じことでそれが仕事も充実している大きな要因になっていたのである。

お互いのそんな共通点を知りながら、二人の「好き」だという気持ちはさらに大きなものになっていった。

「今度この映画見たいんやけど一緒に見にいかへん?」
「えー!それ私も見たいと思ってたんですよ!
次の休みに行きましょ!」

そんなことはよくあることで、二人は共通して好きなものや行きたい場所が本当に多かった。
お互いのことをまだあまり知らなかった二人にとって、それらは単なる「偶然」がくれたものであった。

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