第14話「道は必ず繋がっている」

日本だけにとどまらず世界を股にかけている歌手がいる。
大企業と呼ばれ、世界的にも有名な会社の社長だってたくさんいる。

彼らは生まれながらにして、今の場所にいるわけではない。
もしかしたら生まれながらにして近くの場所にいた人も中にはいるのかもしれない。

でも彼らが自らの体と心でその場所まで歩き進んで行ったことに間違いはないだろう。
自分の理想とする場所に誰かがいるのなら、そこまで続く道が必ずあるのだということ。

東京なんて当たり前で地球の裏側にだって行ける時代。
全ての道がつながっているようにその場所までの道は必ず繋がっている。

歩き続けてさえいればどこへだって必ずたどり着くことが出来るから。

それからしばらく月日が流れて、祐介の携帯に一通のメールが届いた。
そのメールを見て祐介は微笑んでさらにギターをかき鳴らし、大きな声で歌った。

二人はまだまだ何一つ結果を手に入れてはないし、理想の場所になんてたどり着けていない。
どこに向かって歩けばいいのかさえわからなくなってしまう時だってある。

でも二人は必ずたどり着くことを信じて、歩き続けることをやめることだけはしないと心に誓い今も歩き続けている。

「来月の資格試験の申し込みしてきたわ。」

そのメールに祐介は短く返した。

「絶対受かる。頑張って。」

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