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10.132018
カバー動画を作るときに大切なことはリスペクトと未来
■カバーをする理由
YouTube、Twitter、Facebook、そして生配信など、本当にいろんなところで、凄まじい数のカバー動画があふれています。
僕たちもその1組です。(少し前は日本の曲を、今はタイの曲を日本語でカバーしています。)
カバーしている方たちの理由は「ただ好きで歌っただけ」「自分たちを知ってもらうきっかけにしたい」「イベントで演奏したのを見て欲しくて」など様々あると思います。(高校生の文化祭とかでたまに引くくらいうまい子いるよね。)
この中でも特にミュージシャンとして活動している方のほとんどの場合が「自分たちを知ってもらうきっかけにしたい」ということだと思います。
僕たちもスタートはそうで、「人気のある曲」や「出たばかりの新曲」をカバーしたりしてきました。(時にはラジオ新曲先行放送を録音して耳コピしたりして)
それほどカバーしたいと思わせてくれる影響力のある楽曲、そしてその楽曲を作るアーティストの方々に対しては本当にリスペクトしています。
でも当時の僕はそれを伝えようとすることをしていませんでした。
なんでもそうですが、いくら思っても伝えようとしなければ伝わりません。
それでは単なる売名だと思われても仕方ありません。
さらにそれをなぜ伝える必要があるのか、どのように伝えるのかをこの記事では書きます。
■リスペクトはちゃんと形にする
この想いは初めてタイのミュージシャンの方のカバーしたときにより深く気づかせてもらいました。
僕たちが初めてカバーしたタイの楽曲はCOCKTAILさんのช่างมัน(チャーンマン)という曲でした。
彼らはその僕たちのカバーを自らのオフィシャルFacebookページで紹介してくれました。
僕はこの時までカバーをするということはいくらリスペクトしていようと、本家の方にはどこか嫌がられているというか、自分たちの楽曲を宣伝に使われているという想いを持たせているのではないかと考えていました。
でも彼らはそれを「嬉しい」「最高だ」と紹介してくれました。
そしてさらにCOCKTAILさんのファンの方からもたくさんの賞賛のコメントと、YouTubeには2000件を超える高評価が入りました。
その中で低評価はなんと0。(今は6ついてます。)
これは今までの自分たちのカバー動画はもちろん、日本では見たことがない状態でした。
もちろんここには「国の違い」があるかもしれません。(それはタイが好きな理由でもあります。)
僕たちが外国人だったからかもしれません。
でもそれを全て吹っ飛ばして、僕が今までカバー曲に抱いていた想いを消してくれました。
そのように彼らが伝えてくれた僕たちへの想いに対して、僕はそれにしっかりとした形で答えることに決めました。
それは例えば必ず概要欄にご本人のリンクを貼ること。
タイのミュージシャンの方たちの曲を日本でひろめたいと想うようになったのもこれが大きな理由です。
このことに関してはこちらでも細かく書いているので興味あれば読んでみてください。
→Yuruがタイで活動する理由
■システムを作っている人は想いを持って作っている
ここまで読んでもし綺麗事だ!そんなアピールしやがって!と思っているのなら、僕はそのような人に間違っても人気になって欲しくないので、このページを閉じてもらいたいです。
それが大切だと思う方にその想いがシステム的にも優遇され、ひろまる可能性が高いということを教えます。
まずこういう時によく例にさせてもらうFacebookですが、Facebookはタイムラインのシステムを「より濃い関係性を作るため」に構築しています。
つまりコミュニケーションをたくさんとりあっている者同士をより深く繋げていくことができるようにシステムが作られています。
細かいシステムについてはこちらで書いています。
→断言します。あなたのツイートは表示すらされていない
ここから見えることは企業やアーティストなどの、一方的な発信を行うアカウントに対して不利に働くように設計されています。
簡単に言ってしまうと自分の利益のために想いのない発信をしている人は多くの人と繋がれないということで、逆に言えば企業やアーティストであっても全てのファンの皆さんとのコミュニケーションを大切にしていると多くの方とつながる確率が高くなるように設計されているということです。
Facebookを創設したマークザッカーバーグはそのような「想い」を持って、Facebookを作っています。
「想い」のある人がより多くの人にひろまるように作られています。
YouTubeでも同じように動画を見ている時に関連性の高い動画が表示されます。
あれは同時にどの動画からどの動画によく飛んでいくのかなどのデータが蓄積されて、関連性の高いものが表示される仕組みです。
つまり同じような好みの人たちにより届くように設計されているということで、悪い例をあげると「タイトル詐欺」のような動画はたとえ見られてもすぐ再生するのをやめたり、低評価をつけられるため、どんどん関連動画には出なくなります。(その情報も蓄積されていく)
例えばこれをカバー動画に置き換えるなら、カバー動画を見た後本家の方を見たくなるようにすることが大切で、概要欄に本家の方のURLを載せたりすることで、カバーを見た後本家の方を見るということが繰り返されれば、システム的にも関連性が高まるということです。
つまり全ては「想い」が大切に設計されているんです。
YouTubeのカバー動画においてはカバーする人が増えれば増えるほど、ご本人側に収益として還元できる仕組みもちゃんと作られています。(それらはまた別でさらに詳しく書きます。)
■未来を見る(YouTuberコバソロさんを例に)
「想い」が大切だということは当たり前として、次にその先にある未来を見ることがとても大切だと思っています。
何事も継続していく未来が見える場所にしか「多くの方にひろまる」ことや「大きな力を生み出す」ことはないです。
何か商品を買うときも「これ食べたらおいしいだろうな」「これを使えば綺麗になるだろう」「このレッスンを受ければうまくなる!」と人は未来に対してしか、魅力を感じません。(お金も使いません)
カバー曲で言えば、そこから未来に向けて継続する形がない限り、多くの方にひろまることは愚か、カバーミュージシャンという枠を超えるようなことは絶対にないです。
例えば今日本で有名なカバー動画の出身者の1組であるコバソロさんは当初自分でのカバー曲を中心にそこから派生して、本当にいろんなチャレンジをされていました。
そして今はいろんなミュージシャンを自分のページに招いて、カバー動画だけでなく、オリジナル楽曲を提供し、プロデューサーとしても活動されています。
つまりキッカケはカバー曲だったけど、その力を磨いた未来で、おのれのことだけではなく、夢見る多くのミュージシャンの力になり、事実としてカバーミュージシャンの枠を超え、プロデューサーになりました。
必ずしも未来を描いて走り出す必要はないけど、繰り返しているだけではいつか天井に必ずぶつかるので、未来を見ること、つまりその力を何に使いたいか、何のためにしたいかということが大切だということです。
ここにあるのは全部「想い」っす。
■描く未来
「どうやって感動させてやろうか」
「あの人をうまく使って…」
もしそんなことを考えているなら、もうその時点でアウトです。
ましてや想いを持った人間が作ったシステムの中では、それは通用しないようにちゃんと設計されています。
プロの詐欺師でもない限り、嘘は必ずバレます。
つまり二択です。
プロの詐欺師を目指すのか、本心を語り想いを持ってチャレンジするのか。
誰かのために、何かのためにやりたいことがあるのなら本当は簡単な一択なんですけどね。
共感してくれる同じ想いの人たちと想い溢れる未来を作りたいっす。
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