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2015年の10月に名古屋ななちゃん人形前のストリートライブで6時間ほどみそっかすにしこたま怒られまして、ストリートライブをすることが難しくなりました。

その時はそれまで活動の中心だったストリートライブができなくなることに焦りもあったし、何よりその時の状況を来てくれていた皆さんがずっと見ていました。

楽しんでもらいたくて歌っていたはずなのにそこに並んだ表情は自分たちを含めて、それとはかけ離れたものでした。

その矛盾に凄まじく違和感を覚えました。

とはいえ年々ストリートライブをスムーズに行えることが少なくなっていたのも事実で、この際これをプラスに変えてやろう！と完全にストリートライブを辞めることを決意しました。

そこからは動画に力を入れて最初はカバー動画をひたすら投稿。
ツイッターとYouTubeに4ヶ月毎日約120本のカバー動画をアップしました。

でもなかなかうまくいかない。

ならばもっと音にこだわろうと。
他には無い音を作る。

そこでゆるが始めたのが「アコースティックギターのオケ」を使うというもの。

アコースティックのミュージシャンはカラオケに重ねて演奏することがあります。
一般的に使われるのはドラム、ベース、ピアノ等の音を流しながらアコギを弾いて歌う。とか電子音使ったり、オケを使うことで他にもいろんな音を重ねることができます。

この理由は単純に音の拡がりが出て豪華になるのと、時に古いと言われるアコースティックスタイルでもバンドサウンドに近づけたり、バンドでも表現できないダンスミュージックに合わせたりすることができる。

僕らもそれまではそうしてきましたが、それでは他にはない音にはならない。

そこでゆるはあえて自分たちが好きなアコースティックギターにこだわって、アコギの音を二本流しながらさらにアコギを二本重ねて演奏するスタイルでいくことにしました。

やったことがなかったし、聴いたこともなかったので、最初はそれがどうなるのかもわかりませんでした。

■《2人で4人》桃太郎/水曜日のカンパネラ cover by ゆる

2016年9月のカバーワンマンで初めて試してみた時の皆さんの反応は悪くなかった。

ただ続けていくうちに「最近なんかギターすごいですね！」とか「なんか前と違います？」といった声をもらうようになりました。

つまり音は豪華に聞こえるけど耳だけでは全てを伝えきれていませんでした。

その時にカバー動画をひたすらアップしていた時のことを思い出しました。
よく覚えてるのが桐谷健太さんの「海の声」という曲で、この曲はYouTubeでもツイッターでもみんながこぞってカバーしてました。

ただみんながやるからこそ早くやった人たち以外はすごく上手くても埋もれる。

そんな中にも関わらず、凄まじくリツイートされてるものがありました。

それは「浜辺に座って歌っている海の声」でした。

それを思い出した時に全てが繋がって、「耳」から入るもの以上に「目」から入るものの力に気づいた。

「見えたら伝わる。」

すぐにスクリーンの専門店を探して、福井県にあるシアターハウスさんに連絡。

全身が映らないと意味がなかったので特注での制作をお願いしましたが、「そのサイズはないので無理だ」と最初は断られました。

3度目の電話で社長さんに繋げてもらうことができて、福井県まで二人で直談判。

そして2016年11月実現した「2人で4人ワンマン」。

さらにずっとやってきた僕らの楽曲の物語で行う弾き物語。

この二つを表現する場所を考えた時に一番に思いついたのが映画館でした。

そんなゆるの7年間のこれまでとこれからの物語です。

7/7(金)七夕の夜に再度お届けします。

ストリートライブを辞めてから1年半。
僕らがやるべきはこれからも変わらず変わり続けること。
この時間はもちろん、これから先もっとわくわくさせられると思っています。
そのためにこれからもやっていきます！

5/20(土)22:00〜下記より先行予約開始しますので、ぜひお待ちしています！
https://yuru2010.com/2017/05/09/3093/

■YURUTHEMOVIE「約束の場所」予告編

優生