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ちゃんと伝えることと、ちゃんと知ること




去年クラウドファンディングにて行った映画館ワンマンライブ「YURUTHEMOVIE」ですが、つい先日YouTubeにてそのライブのフル動画を無料公開させていただきました。

YouTubeでアップする動画は全て無料なので、別に無料だということをアピールしたいわけではないんですが、見せたいものや見せるべきものはどんどん無料(YouTubeとか)で公開するべきだと思っています。

 

今までの僕たちは

まず大きなライブを発表する。

そしてそのライブ開催までの間は「このライブは本当にたくさんの方に見てほしい!」「どうしても来ていただきたい!」と必死に宣伝をする。

でもライブを終えたらそのことはもう言わなくなる。

翌日から燃え尽きて、2.3日昼過ぎまで寝ちゃって、そんなに興味もないライオンvsバッファローとかのYouTubeを深夜にひたすら見ちゃったりする。

 

あれほど見てほしいライブだったのに終わってから、違う方法で見せることを必死に考えることはせず、そのあとは当たり前のように(みんなやってるから)DVDを作る。

 

もちろんDVDを作ることは見ることができなかった方に届ける方法の一つだと思いますが買ってくれる方のほとんどは、本当に見たかったけどどうしても見れなかった方とそのライブに来てくれた方だけ。(そのみんなへの感謝は同じ!改めてありがとう!)

 

つまりそうでもなかった方に届けることや、そのどうしても見せたかったライブをよりたくさんの方にひろめることは、このやり方だと本当に難しいことだと今は思っています。

 

もちろんですが、ライブは全部無料で見せるべきとかそう言うことを言ってるのではなくて、「どうしても見せたいもの」はどうしても見せたいんだから、「どうしても見せるべき」だと思うということです。

 

僕だってライブを愛する者として、ライブは絶対に生で見るのが一番だと思っています。

でもそれをより多くの方に伝えるために、見たことのない人にも届けるために大切なのは収益なんかじゃなくて、ちゃんと見せることだと思います。

 

ストリートとライブハウスでパフォーマンスレベルを変えて、ライブハウスに来れば見れるよ!みたいなやり方をする人がいますが、人が見たことのないものに魅力を感じて行動を起こすのはかなり稀な行動だと言われています。

もちろんさらに大きな活動をしていくにはお金も必要なので、綺麗事で言ってるわけじゃなくて、お金はそのあとにみなさんに価値のあるものを提供して、考えるべきことだと思っています。(クラウドファンディングはまさに「お前が言うなら!」と知ってくれている方たちと一緒に形にすることができる場所です。)

 

yuruthe

 

この映画館ライブでは自分たちのこれまでの物語を映画にして、その物語の中でその時生まれた楽曲たちをライブで演奏しました。

ライブハウスではなく、映画館という場所を選んだのは「物語」というものを前面に押し出したかったということと、それを最も良い状態で届けることができるのが映画館だと判断したからでした。

 

このようなライブができたのはもちろんたくさんの方たちのおかげであり、それまでの僕たちに出会ってくれたたくさんの方が一緒に作ってくれた僕たちとの物語のおかげですが、僕たちが今までフィクションの楽曲を作ったことがないということがやろうと思ったキッカケでもありました。

 

僕は昔から楽曲にも人にも物語が大切だと思っています。(親友との間に明確な思い出があるのと似てる)

 

僕はたとえば好きになる「曲」はさまざまですが、好きになる「ミュージシャン」はその人そのものが好きで、その人が歌うなら、その人がするのなら、とその人が何かをするだけで期待するし、わくわくします。

「誰」が歌っているかは僕にとってすごく大事なものです。

 

だからこそ僕たちは物語を大切にしてきたし、同時にそれをしっかりと伝えることを大切にしてきました。(そうしたい)

 

そしてその物語の7年間の集大成として製作したのがこの作品でした。

 

さらにそれが今回たくさんの方の力によってタイ語に翻訳までしてもらうことができました。

最近出会えたタイの皆さんに今までの僕たちの物語を届けることができています。
本当にありがとう!!

 

曲だけじゃなくて、パフォーマンスだけじゃなくて、自分たちのストーリー(想い)を届ける方法をしっかりと考えることも、ミュージシャンやエンターテイメントを届ける人間にとって、すごく大事なことだと思っています。

 

こういうことを言うと作戦だとか音楽の本質を見失ってるだとか(音を楽しむで音楽ですよね!?的な)言われることがありますが、僕はただ好きなだけでやっているわけではなくて、今も本気で日本一のミュージシャンを目指しています。(もちろん音楽大好きっすけども!)

 

少なくとも自分たちの音楽、自分自身を、出来る限りのことをして、必死に考えて、知って欲しくて、たくさんの人に届けようとすることに間違いなんてないと思っています。

 

s2

 

タイの皆さんにとって僕たちはタイの曲を日本語で歌う急に現れたミュージシャンだったと思います。

「この人たちはタイが好きなの?」
「なんでタイの曲を歌ってるの?」

最初の頃は特にタイの皆さんは僕たちのことをそう思って見てくれていました。

 

その全てに対して僕らは正直にすべて伝えました。

 

最初はアジアのいろんな曲を聴いて、どうにか自分たちの音楽を届ける方法はないかと考えていたこと、その中でタイの曲が素敵だと思ったこと、物語のある楽曲が多いと知ったこと、出会ったミュージシャンが最高にカッコよかったこと、できた友達、そして応援してくれるファンの方のためにタイのブームを日本で起こしたいと思ったこと、そして大好きになったこと、でもパクチーは嫌いなこと、この一年いろいろなところで話してきました。

 

ただ僕も本当にまだまだ届け切れていないのでもっと頑張ります。

 

でも大前提としてちゃんと伝えたいし、もっといろんなことを考えて、本気でたくさんの方に届けたいし、その中で自分の大好きな音楽をやりたいです。

 

先日Twitterでストリートとライブハウスのことを書いた時に批判されましたが、例えば武道館を目指すなら、今ストリートじゃないことくらい、ライブハウスでワイワイやることが違うくらい、本気で考えればわかると思っています。

とにかくそれが好きでやっている方もいるので、やっていることを否定してるわけじゃないです。

 

それが本気かどうか、そこに本当があるのかどうかという想いに対する僕の意見です。

 

この意見に対して批判があるのは承知してます。
でも僕は自分たちだけでなく、日本の音楽シーンを盛り上げて変えてやるくらいの想いでやっていくし、1組でやるんじゃなくて絶対にみんながもっと盛り上がった方がいいし、絶対その方が楽しくなると思っています。
本気で変えたいんです。

 

タイの音楽、タイの皆さんとの出会いで、今はそこに日本がどうとかいう考え方自体がなくなって世界をひろげてもらえたので、これからもどこであろうと精一杯やります。

 

そもそもこれから日本には今まで以上に海外の方が増え、日本人はどんどん数が減っていきます。

 

大切な家族がいて、大切な友達がいて、お世話になっているたくさんの方がいて、他国の曲を歌い出した僕らをしぶとく応援してくれる方がいて、僕は当たり前で日本が大好きです。

だから日本でやることを否定してるとか、海外に行かねばならないと言ってるわけじゃないです。

 

ただそんなことも含めて考えることが、僕は自分の音楽を大切にすることだと思っているし、自分たちの音楽を愛してくれるファンの方に対して、本当に届け続けたい気持ちだと思っています。

 

ただそんな想いでいろんなトライをひたすら繰り返した7年間の物語です。
興味あればぜひ見てみてください☆

 

◆YURU THE MOVIE ~ 約束の場所 7th Anniversary ~
https://youtu.be/EuhZ5dFp7lU

 

ゆうき
【日タイ交流会詳細】
■大阪7/22(日)ゲスト:Kenji
https://yuru2010.com/2018/06/12/3798/
■名古屋8/4(土)
https://yuru2010.com/2018/07/01/3822/
■東京8/5(日)ゲスト:エンディ(遠藤誠)
https://yuru2010.com/2018/07/02/3816/




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