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10.112018
カバー動画は完璧に作るな。SNSで人気になるバズる裏ワザ
■クオリティ勝負は間違い?
カバー動画を作るとき大前提として意識しなければいけないのはもちろんクオリティです。
それはオリジナルのアーティストに対する敬意としても大切だと思いますし、何よりクオリティの低い動画はたとえ再生ボタンを押してもらえても最後まで見てもらうことはできません。
それがなければいくら最新曲に飛びついてカバーしたところで、再生数は稼げても人気が出ることはありません。
ここで言うクオリティとは演奏、歌、編集を含めた映像、YouTubeで言えばカバー画像、容姿など全てを指します。
それを大前提とした上で考えなければならないのは、本家の方を含めた他の方の動画との差別化です。
例えば僕たちはアコースティックでの演奏をずっと大切にしてきたので、ギター4本アレンジというオリジナル性を持っています。
かなり時間のかかるアレンジ作業と動画編集なので、なかなか真似することは難しいと自負しています。
つまり誰が見てもこれは〇〇の動画だと一目でわかってもらう必要があります。(YouTubeの関連動画に出てくるサムネイル動画などはその役目も果たしています。)
もしそこにオリジナリティがないのなら、クオリティのみで勝負することになるのですが、メジャーの第一線の方達のMVのクオリティとクオリティのみで勝負するのはかなり難しいことです。
少なくともクオリティ「だけ」での戦いはレッドオーシャンです。(飽和しているということ)
同時に定期的なアップをしていかないとたくさんの方に見てもらうことはできないので、まずは真似すること、続けることも大切ですが、必ずオリジナリティが必要になります。
■裏ワザ「余白」を作る
でもオリジナリティなんてそんなに簡単に作れねーよ!と思う方も多いと思います。
僕たちも約8年の活動の中でようやくたどり着いた形が今です。
じゃあどうすればいいか。
実は裏ワザがあります。
それは「余白」を作るというもの。
「余白」とは違う言い方をすれば「応援したくなるもの」「ツッコミたくなるポイント」のことです。
たぶんなんのことを言っているのかわからないと思うので、例をあげてみます。
・【歌詞付き】前前前世 – RADWIMPS 【映画『君の名は』主題歌】Cover by 山下歩
https://youtu.be/M691–k5gig
まずこちらはYouTubeで人気の山下歩さんのカバー動画ですが、映像、演奏、歌共に申し分のないクオリティです。
顔もかっこいいです。
ただこの動画は見ていただければわかるんですが、めちゃめちゃ気になるポイントが一つだけあります。
それは「歌詞をスマホで見ながら歌っている」ことです。
実際コメント欄にもクオリティを褒めたたえるものとともに
「スマホで歌詞を見ているのが残念」
「歌詞覚えろよ」
「スマホで見てるのが新鮮」
などが入っています。
スマホで歌詞を見ていることだけでも気になるんですが、他のクオリティが高いことがなおさらそれを際立たせて、気にならせます。
つまりこの動画には完璧ではない部分があることによって「余白」を生み出して、コメント欄で賛否の議論が起こっています。
「議論」は「拡散」を生み出すので、良い部分を評価してくれる人にも悪い部分を評価する人にも、より多くの方に届けることができるようになります。
ここまでのクオリティを準備できる人が生歌でもない映像で、歌詞を覚えていないなんていう理由でスマホを見ながら歌うなんてことはあり得ません。
これは確実にわざとです。(言い切っちゃうスタイル)
・Superfly「愛をこめて花束を」原曲キーで男のギター弾き語り
https://youtu.be/LfIHmZ_-ylc
この方もYouTubeがまだ盛り上がる前の時代にカバー動画で多くの再生をされていた方ですが、生活感溢れる台所?お風呂の前?みたいなところで歌うことによって、コメント欄では常に「議論」が生まれていました。(意識してやられていたかはわかりません)
「なんでこんなところで歌っているんだ」
「うまいのにもったいない」
のような感じです。
■余白はオリジナリティになる
つまり前に例としてあげさせていただいたお二人からもわかるように「余白」はオリジナリティになります。
さらにそれらはストーリーを持つことにもなります。
「スマホで歌詞見ながら歌ってる人知ってる!?」とか「台所で歌ってる歌上手い人見つけてんけど」みたいに。
ストーリーに関してはこちらの記事でも詳しく書いてるので、ぜひ見てみてください。
→無名ミュージシャンがオリジナル曲で100万再生を突破した理由と方法
でも同時にそういうことに対してはもちろん批判する方もいると思いますし、「こいつわざとやってんじゃん」となってしまえば、見ている方を冷めさせるものにもなります。
つまり全てにおいて何のためなのかをしっかり持つことが大切です。
何の話をしていてもいつもここにたどり着きますが、嘘をつかずに本当のことを伝えながらトライすることが大前提です。
一応もう一度書きますが、作品を届ける以上大切なのはクオリティを高くすることです。
ただ僕はより多くの方に届けたい!見て欲しい!という想いでいろんなことにトライするのは素敵だと思っているし、それすらもファンの方たちと楽しむ。
クオリティで圧倒する作品を届けるのは大前提。
その中で「次は何をしてくるんだ?」「これはどういう意味なんだろう」と僕は常にワクワクしてもらえるミュージシャンでいたい。
面白い、ためになったと、共感していただければぜひひろめていただければ嬉しいです。
そのような同じ思いを共有できる方たちと出会い、楽しみながら一緒に本気で盛り上げていきたいです。
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